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秋の桜子絵日記 拾ったネタ箱 その1
2019-06-27 22:45:16  | コメント(5)
私は、貴方の事を愛しているの、誰よりも、誰よりもi390006
貴方は描く、キャンバスに向かい、その姿を、後ろ姿を見ているだけでいいの、いいの………、

そう、私の事を想ってくれている、きっとそうなのだから………。

その男は、月を描く、魂を捧げるように、心を込め、

セレーネを描く。それしか表現出来ないかのように、

何時しか夜空の月ばかりを描いていた。絵描きがいた。


妻はそんな絵描きを支えた。

私の事を見てくれる、 
私の事を想ってくれている

いつか………以前の様に、

私を描いてくれる

それが彼女の儚い支え。

しかし絵描きは

夜の空を眺め、セレーネに愛を囁く、

キャンバスに向かい、美しき女神に、

愛の言葉を、想いを込めて塗り込めていく。

やがてその囁き声は………妻を蝕んでいく。

私は、貴方を、愛しているの、愛して………見てほしいの、聞いてほしいの、私の事を見て………あの時のように

銀に光る、彼女が握りしめる色。染まる赤、床に散る赤の花弁、広がるそれに身を伏せる絵描きの姿。

アパルトメントの開かれた窓からは月の光。

妻はフラフラと外へと出ていく………

やがて聴こえる、馬の嘶き、御者のわめき声、人々の喧騒…………。



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床に伏せるセレーネに心を捧げた絵描き。

窓からの月光か彼を照らす。

女神は、哀れに想う。

彼の躯を、その時地上に花開いていた

芳しく白い花の果実へと、変えた。


流れゆく血潮も、それに………、


アパルトメントに、


爽やかな、香りが漂う、


月光の夜。





 

セレーネ栄える真夜中に登場、レモンです (∮≡_≡)_

寝ぼけ眼のレモンは気づいてしまいました……上の月のイラスト、色彩をいじるだけで、芥川龍之介の『桃太郎』の冒頭シーンの挿絵になりそう……ということに。
(いつか描こうと思っていた題材なんですがね、寝ぼけて言ってしまったので先を越されそうですw)
投稿者:檸檬 絵郎  [ 2019-06-29 02:12:36 ]


 どうも。天理です。
 おぉ、レモン殺傷事件が美しくなっとる。
投稿者:天理妙我  [ 2019-06-28 23:12:18 ]


檸檬 絵郎様

レモンをカットしただけよ!セレーネ様は私の味方、ホーホホホホホ!と高笑いが流れた月の夜←(>▽<)ノ

m様

ヒャー、ありがとうございます、上↑のお方が居られたので出来たのですよー⟵(๑¯◡¯๑)、え?上ってどなた?

投稿者:秋の桜子  [ 2019-06-28 22:01:13 ]


桜子さん凄い。天才かと思った……ステキすぎなお話。

カッコいいわ!!!!!あのレモンからっ!!!
マジで凄いと思います。ちょっと、いやかなり感動してます。
投稿者:m  [ 2019-06-28 21:10:59 ]


がかのつま「やった! これで さつじんざいを まぬかれるわ!」
投稿者:檸檬 絵郎  [ 2019-06-28 20:54:43 ]