2020-01-13 19:39:38
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コメント(4)
連休中、僕は時間を持て余しお気に入りの古本屋へと足を運んだ。店の名前は『無限堂』時を閉じ込めた様な香りが、そこにはある。
店主の彼女は、いらっしゃいませとも言わない、レジを置いたアンティークのデスクセットに陣取り、お気に入りの書籍のページをめくっている。
からりと戸を開け入れば、静かなる空間。先人達の息遣い、紙にペンを走らせる音が蘇り、聞こえてくるような魔力を感じる。
壁一面は、きちんと背表紙をみせて並べられている書棚。その前には平積みの書籍。雑誌、漫画、写真集、絵画……ありとあらゆるジャンルがある。
誰かの為に買ったもの、飽きたから手放されたもの、コレクターにしまわれ、その束縛から、死により手放されたもの、多々にある世界。
さぁ、わくわくとしながら僕はお気に入りの一冊を探していると……それに目があった。
檸檬、その書籍の世界を思い出す。確か本屋で戯れで果物の檸檬をひとつ、書籍の上に置いたというお話だ。
檸檬だ。レモンだ。シトロンだ。黄色いビタミンカラー、仄かに香りも漂う。弾ける様な香りは、まさしくビタミンCのそれ……。
しかし、ウトウトとそれは眠っている。うとうとと銀の髭を揺らして、本の上でうたた寝をしている。
なぜに?レモンにいつから頭部があるのだろう、僕はまじまじとそれを観察する。どう見てもその頭は………
ネコ?猫、(ΦωΦ)、(=^・・^=)だ。しかし身体は果物………。
ネコレモンとも言うのだろうか、書籍に閉じ込められた、時の魔力が、誰かに戯れで置かれた檸檬に、不可思議なモノを与えたのだろうか。
ふあふあとした毛並みの頭。撫でてみたいという欲求がこみ上げる。しかし身体は果物のみずみずしさと艷やかさがあ
る……。
足は……あるのだろうか?疑問が出てくる。香箱猫の様に、四肢を腹の下に入れているのだろうか。
手に取りたい……、しかし……、怖さもある。
クスリ、微かな笑いを立てた店主。
ああ、それを手にするかどうするか、それが問題だ。
ネタ元の
無限堂 ハルノ様に捧げまーす。↓作品です。
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あと、
(  ̄▽ ̄)ネコさま、ご苦労様でした。
ちゃんちゃん♪
怒られたらどうしましょーwww
色々と、ありがとうございます。
本の上に乗ってたら面白いだろうな←(≧▽≦)、あれこれ考えてると、農家で育ってるネコブドウとかも出てきましたよ。リンゴネコ←白雪姫とかに出したら面白そうですよねーwww