<< 割烹連載 ミョウガ坂のお話。その1。
ミョウガ坂のお話その3 >>
ミョウガ坂のお話その2
2021-06-19 17:21:54  | コメント(3)
猫帽子がトレードマークのまりもと、猫ピン愛用真っ最中のミルイは小学生の間で『ねこさか』と呼ぶ、ダラダラ長い『ミョウガ坂』の近く住む、保育園からの仲良しこよし。

i560007

二人は最近、2つのブームがキテる真っ最中。一つは雑誌『月間lovely 羊毛フェルト』のチクチク作品。


そしてもうひとつは……。お互いのパバから、ママに内緒で聞いた、レースごっこ。

『坂の上から一直線!』

それぞれのお稽古事が無い、土日のお昼すぎにそれに興じる二人。  

頂上から何処にも抜けれないこの坂は、人通りも車の通りも昔から少なく、子ども達の良い冒険場所だった。

少しばかりのスリルに、酔いしれる少女達。それぞれ自転車にまたがり、坂の頂きにある、一軒家に背を向けている。

ここは二人の冒険の場所。ミョウガ坂。

i559966
ピンクのヘルメットのまりもが言う。
「ねこ屋敷の!次のニャァァァ!が聞こえたら、スタートやっ」

薄紫のヘルメットのミルイが言う。「負けたら月曜日のプリンは、なーしっ」 フフン。絶対勝つもん!まりものプリンは私のもの!と、気合を入れる、ミルイ。

「はーん!そっちのプリンは私んや!」
絶対に!勝ったる!とペダルにかけた片足に力を込める、まりも。
背後の家から猫の鳴き声が……。
ニァァァァ!すたああとおっ!少女の声が重なる!

ガシャン!ジャッ!!ジャァァァァァ!麓まで真っ直ぐ、一直線のミョウガ坂。危ないと顔をしかめる大人は多いけれど、それは急ブレーキをかけるから。

見上げれば勾配がある様に見えるのだが、実際、自転車で下りてみれば、途中から減速され、麓の道と交わる地点にたどり着く頃には、せっせと漕がなければ、前に進まない。 

「パパとヤーヤンはな、あの坂道で、ようレースしよったんや、急ブレーキさえ気をつけてれば、怪我なんてせえへん」

コショコショと教えたパパ達。退屈していた二人にとって、ドキドキ・ワクワクの世界の開幕だった!

給食のデザートを掛けて、二人のチャリレースが、坂に住まう猫達が涼しい場所で、とろりと眠る午後の時間に始まっている。

(^O^)/8話で終わります。明日に続く。(全部書いちゃったから一気に出したい欲望中……)

佐々木龍様

今の小学生の女の子達っておしゃれですよね(^O^)/、テレビで時々インタビュー受けてるお子さんを見ると、大人顔負けの発言!未来は安泰だと安心してます。

みなはら様

こういった作品ははっちゃけられるので、それはもう、書くのが楽しいのです(^O^)/←最終話迄書いたので、なろうの方を書こうかな(真面目に戻るのです←そんなものはどこにもない)
投稿者:秋の桜子  [ 2021-06-20 15:37:35 ]


可愛い(*´∀`)♪

楽しく拝見しておりまする~♪←ステルスで見てたんですけど、チャリレースとか出てきて、ついコメントしたくなってしまいました!(^ω^)
投稿者:みなはら  [ 2021-06-19 18:25:39 ]


あらまあ、なんとかわらしんや~(*´ω`)
*なんて可愛いんでしょう、という意味の福井弁
投稿者:無限堂 ハルノ(佐々木 龍)  [ 2021-06-19 18:00:01 ]